先週の月曜日、娘の高校生活で初めての体育祭を見に行った。
幼稚園の頃から、娘の運動会や体育祭には、ほぼ毎回足を運んできた。行けなかったのは、たしか出張と重なった中学三年生のときだけだったと思う。少しでも娘と同じ時間を味わい、その姿を自分の記憶にも残しておきたい。そんな気持ちで、毎回見に行っている。
今回の体育祭で、とりわけ心に残ったのは、高校三年生の男子たちによるハカだった。
黒組、赤組、青組。それぞれの組がハカを披露し、最後には全員が一緒になって演じた。
声を張り上げ、手で腿を打ち、足で床を踏み鳴らす。一人ひとりの力が重なり、体育館いっぱいに響き渡る。そこに観客の拍手も加わった。目の前から押し寄せてくるような迫力に、ずっと鳥肌が立っていた。
ハカといえば、ラグビーのニュージーランド代表、オールブラックスが試合前に披露する姿を、映像で見たことがある。また、新郎新婦を祝うために、兄弟や友人たちがハカを披露する映像も印象に残っている。言葉の意味はわからなくても、その表情や声から伝わってくるものがあり、胸を打たれた。
今回も、男子たちが何を叫んでいたのか、正直さっぱりわからなかった。それでも、目を離せなかった。
彼らは、何を思いながら声を出していたのだろう。
高校三年生といえば、これからの進路に向き合う時期だ。受験への重圧もあるかもしれない。卒業すれば、毎日顔を合わせている仲間とも、それぞれの道へ進んでいく。そんなことを考えながら見ていると、彼らの叫びが、いっそう胸に響いた。
もちろん、その瞬間はただ、仲間と一緒に全力を出すことに夢中だったのかもしれない。
声も、身体も、力いっぱい使う。見ているこちらまで、気持ちがよくなった。青春には、こんなにも力強い姿があるのだなと思った。
ふと、自分が最後に、あんなふうに叫んだのはいつだっただろうと考えた。
思い出したのは、中学三年生の夏だった。クラスメイトと海へ遊びに行き、山から海を見下ろしながら、みんなで一緒に叫んだ。
何を叫んだのかは、もう覚えていない。ただ、あの気持ちよさは、今でも覚えている。あんなふうに思いきり叫んだことは、その後なかった気がする。
娘の体育祭を見に来たはずが、いつの間にか、自分の中学時代を思い出していた。
体育館に響く男子たちの声を聞きながら、あの日、一緒に海へ向かって叫んだ仲間たちの顔が、ふと懐かしくなった。
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