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16年ぶりの売り場で思い出したこと

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 9月26日(土)、新潟にあるマスヤ味方店で、巣鴨水餃子の試食販売会を行った。

 数か月前、栗林社長に声をかけていただき、今回の試食販売会が実現した。栗林社長は毎日のようにインスタライブで店内の商品を紹介しており、その中で巣鴨水餃子も何度も紹介してくださっている。そのおかげもあって、マスヤ味方店のお客様の中には、巣鴨水餃子のファンがかなり増えているようだ。

 今回の試食販売会にも、わざわざ私に会いに来て、
 「おいしいです」
 「今までの人生で一番おいしい水餃子です」
 と、それだけを伝えてくださったお客様もいた。

 嬉しい!本当に嬉しい!

 そんなふうに一日売り場に立ちながら、ふと16年前のことを思い出した。
 
 新入社員だった2010年、大阪で何度か幼児用おむつ「ムーニー」の推奨販売をしたことがある。当時、よく一緒に売り場に立っていたベテランの販売員のおばさんがいた。彼女から、推奨販売のイロハをたくさん教えてもらった。

 その中で一番覚えているのが、
「お客様の目をしっかり見て、誠意を持って、笑顔で商品の良さを伝えること」
 だった。

 「売ってやろう」と思ってはいけない。自分が本当に良いと思うものを、目の前の人にもシェアしたい。そんな気持ちでお客様に接する。

 16年前の私は、会社の商品を売っていた。そして今、自分たちが作った水餃子を持って、再び売り場に立っている。

 まさか16年後になって、あのおばさんから教えてもらったことを、もう一度思い出す日が来るとは思わなかった。

 人生で教わったことは、何年も経ち、すっかり忘れた頃に、思いがけない場所で再び自分を助けてくれることがある。

 あのおばさんとは、その後だんだん仲良くなった。私が東京に戻ると知ったときには、わざわざタオルのギフトまで用意してくれた。名前も、あの頃交わした会話の細かなところも、少しずつ記憶から薄れている。

 もう二度と会うことはないかもしれない。

 それでも、16年経った今、新潟の売り場で水餃子を勧めながら、私は彼女から教えてもらった通り、お客様の目を見て、笑顔で商品の良さを伝えていた。

 人から教わったことは、こうやって自分の中に残っていくのだと思う。

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