栄養顧問のためになる話

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真夏のデザートは「アイス」より「寒天」がおすすめ

   このたびの熊本での地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く安心して日常生活を送ることができますよう、お祈り申し上げます。

   7月28日、熊本で地震が発生しました。 熊本では停電が続き、冷蔵庫が使えず、食べ慣れたものを口にすることさえ難しい状況が続きました。そんな災害時にも役立つ食材として、私がぜひおすすめしたいのが「寒天」です。

  「アイスクリームより寒天がおすすめ!」──このテーマは、少年新聞ニュースでも紹介され、多くの子どもたちや保護者の関心を集めました。夏は冷たいものが欲しくなりますが、本当に体にやさしい「涼」の取り方とは何でしょうか。

   暑い日が続くと、「とにかく冷たいものが食べたい」とアイスクリームに手が伸びる方も多いのではないでしょうか。確かに、アイスクリームは口に入れた瞬間、ひんやりとした冷たさで心地よさを感じます。しかし、その冷たさは一時的なものです。

   東洋医学や薬膳では、食品には体を温めるものと冷ますものがあると考えられています。寒天は海藻から作られる食品で、「涼性」の性質を持ち、ほてった体の熱を穏やかに冷ます働きがあるとされています。一方、アイスクリームは冷たい食べ物ですが、砂糖や脂肪を多く含むため、食べた直後は口の周りやのどが冷えても、その後は消化・吸収のために体内で熱が生み出されやすくなります。

   さらに寒天は、防災食としても大変優れています。停電によって冷蔵庫が使えなくなり、食品の保存に苦労した家庭が少なくありませんでした。そんな時に役立つのが、冷蔵庫がなくても常温で作ることができる寒天デザートです。

   おすすめは、ポリ袋で作るジュース寒天です。耐熱性ポリ袋に100%果汁ジュース200ml、粉寒天2gを入れて加熱し、寒天をしっかり溶かします。袋の口を結んでそのまま常温で冷ませば完成です。寒天はゼラチンと違い冷蔵庫がなくても固まるため、停電時でも作ることができます。洗い物もでないので、水が貴重な災害時にも最適です。

   また、災害時は野菜や果物が不足し、食物繊維の摂取量が減りがちです。その結果、便秘や腸内環境の悪化が起こりやすくなります。寒天は食品の中でも食物繊維を豊富に含み、腸の働きを助けるだけでなく、ほてった身体をやさしく冷ましてくれる働きがあります。

   暑さ対策と防災対策は、毎日の食生活から始まります。アイスクリームだけに頼るのではなく、体を内側から整え、災害時にも作ることができる寒天デザートをぜひ取り入れてみてください。食物繊維を補いながら、ほてった身体をやさしく冷ましてくれる寒天は、夏にも災害時にも心強い「おいしい備え」です。

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