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個人の発信力が、店の未来を変える

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   昨日、BASE株式会社のお誘いで、ある食のインフルエンサーが主催するイベントに参加した。巣鴨餃子、そして水餃子を来場者の皆様に紹介する機会をいただいたのである。

   来場者は約300人。参加したインフルエンサーたちの総フォロワー数は3,430万人に及ぶという。普段は餃子を包み、店で接客をしている身としては、その数字の大きさに圧倒された。

   このイベントは6年前に始まったそうだ。当初の参加者はわずか30人ほど。それが今では300人規模のイベントへと成長している。

   会場で最も強く感じたのは、「個人IPで戦う時代」がすでに始まっているということだった。

   かつて情報発信の主役はテレビや新聞、あるいは企業そのものであった。しかし今は違う。一人の発信者が数十万人、数百万人の人々とつながり、一企業を超える影響力を持つ時代になったのである。

   もちろん、フォロワー数が多ければ良いという話ではない。

   彼らの強みは、人との信頼関係にある。「この商品だから買う」のではなく、「この人が勧めるなら試してみたい」と思わせる力である。

   人は商品を信頼する前に、人を信頼する。

   そんな当たり前のことを改めて学ばせてもらった。

   一方で、飲食業界を取り巻く環境は年々厳しさを増している。原材料費の高騰、電気・ガス料金の上昇、人手不足。飲食店の倒産件数は増加傾向にあり、2025年には900件を超えたとも言われている。

   中国には「誰かを恨むなら、その人に飲食店をやらせろ」という言葉がある。それほど飲食業は大変な仕事だという意味である。

   確かに飲食店を始めること自体は、それほど難しくない。しかし続けることは決して簡単ではない。

   多くの飲食店は美味しい料理を作ることが得意である。しかし、自分たちの存在を知ってもらうことは得意ではない。どれほど美味しい料理でも、お客様に知っていただけなければ存在しないのと同じである。

   だからこそ、これからの時代は「作る人」と「伝える人」の協力がますます重要になるのだろう。

   今回のイベントでは、食を愛し、食の魅力を伝えようとする多くの人たちと出会った。そして、冷凍餃子を販売し始めた頃からお世話になっているBASEが、単なる販売プラットフォームではなく、小さなお店や生産者と一緒に成長しようとしていることも改めて感じた。

  美味しいものを作る人がいる。それを伝える人がいる。そして、その価値を受け取る人がいる。

  その循環が生まれたとき、食は単なる商品ではなく、人と人をつなぐ存在になる。

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