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遠くて近い、画面越しの愛

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   中国・葫蘆島にいる母とのビデオチャットが日課になっています。どんなに忙しくても、毎日時間を作って連絡しています。毎日の連絡で、何を食べたのか、甘い炭酸飲料を飲んでいないか、最近の血糖値はどうかなど、日常的な会話が続きます。時には、私がパソコンで作業をしながら、母はテレビを見ながら、会話が途切れがちなままビデオチャットで繋がっていることもあります。

 この毎日のビデオチャットがとても大切だと感じています。直接会える機会が少ないため、ビデオチャットを通じて母が元気でいるかこの目で確認できるからです。

 思い返せば、2002年に日本に来たばかりのころ、新大久保で割安の国際電話カードを買い、阿佐ヶ谷の学生寮の近くにあるセブンイレブンの公衆電話で母と話したものです。当時は貧乏学生だったので、会話も短く節約しなければなりませんでした。

引用元:Google社「Google マップ、Google Earth」
グーグルの地図を見ると、22年前よく使った公衆電話がまだ残っています!

 時代が変わり、その後はパソコンにダウンロードしたMessengerや中国テンセント社のQQを使って母と連絡を取るようになりました。2014年頃からはWeChatが登場し、毎日無料で連絡ができるようになりました。

 連絡手段は進化を続けていますが、母が語る愛情表現は変わりません。「甘いものを食べないで」、「炭酸飲料やビールを飲みすぎないで」、「遅い時間に食べないこと」、「肉ばかり食べずに野菜も食べること」といった日々の忠告が続いています。母の言うとおりにすれば、健康にはなるでしょうが、生活の楽しみが少し減るかもしれません。

 しかしいつも「はい、わかりました」と答えつつ、人生の楽しみを損なわないよう心がけています。少しズルいかもしれませんが、これも大切だと思っています。

 今日は母の日ですが、特別なことはせず、いつも通りビデオチャットで母と顔を合わせ、大した会話もせずに同じ時間を過ごすことでしょう。これが今の私にとって最善の親孝行だと思っています。

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