みなさまは日本「全国学校給食甲子園」をご存じでしょうか?
全国学校給食甲子園は、子どもたちの健康と成長を願って「世の中に幅広く食育や学校給食の重要性を啓蒙すること」を目的としたコンテストです。普段は表舞台に出てこない栄養教諭や調理員がスターになる機会が得られる大変有意義な場です。実は私も参加している21世紀構想研究会という認定NPO法人が主催してます。
先週の12月10日~11日に、3年ぶりにリアルの会場で第17回大会が開催されました。今回は、NHKが番組をつくるために大勢のクルーを動員しており、年々注目度が高まっているのを肌で感じております。
私がこの活動に加わったのは2017年のことです。認定NPO法人21世紀構想研究会の理事長であり私の東京理科大学知財専門職大学院時代の指導教授でもあった馬場錬成先生に呼ばれ、カメラマンとして初めて参加したのがきっかけでした。以来、毎回、事務局の一員として参加する(させられる?)ことになりましたし、回数を重ねるうちに話の流れで台湾を含む海外との交流も盛んになったので、いつの間にか国際交流担当にも任命されました(笑)。
12月11日の表彰式では、馬場先生が壇上にあがって閉会の挨拶をされました。遠くから写真を撮る私は、先生の姿をカメラに収めながら、ふとこのように感じました。
「この男、かっこいいな、こんなパワフルな男になりたいな。。。」と。
馬場先生は82歳です。比較的高齢にも関わらず、日本をより良くしようと多くの人を巻き込んでパワフルに活動されております。先生と一緒に台湾の学校給食大会に参加した時のことを思い出しました。先生は「死ぬ時には病床ではなく、仕事をしている最中に死ぬのが一番望ましい」とおっしゃっていました。やっぱりこの男のようになりたいですね。
さて、このようなパワフルな男になりたい私は、馬場先生にその秘訣を伺いました。
Q:なぜこんなパワフルなんですか?
A:まず第一に健康体を維持すること。人は健康でなければ健全な考えも企画案も行動もできない。
Q:パワフルな男になるにはどんな心構えを持つべきでしょうか?
A:目的を決めたら、私の場合一気に行かないで、心の中でふつふつと練り上げる時間を作る。練り上げたものが完成したときから一気に実行の心を開放する。実行する場合は、余計なストレスは排除するように努力する。ストレスほど人のパワーを阻害するものはないと思っている。
Q:なぜこんなに多くの人を巻き込めるのでしょうか?
A:芸術活動を除くと、どのようなことであっても目標を達成するためには、自分一人の力ではできないことがほとんどだ。誰がどのようなことが得意なのかを調べ、できるだけその人の才知を借りることを考える。人は謙虚にならなければ成功できない。
Q:これから日本をどう変えていきたいのか?
A:子や孫の世代において、日本が国家として誇れるような状態であってほしいと願い、それが実現するよう日々模索・活動している。この20年間、日本のGDPや研究指標は停滞から下降線をたどっている。国全体が停滞しているのが現実である。少子・高齢化による国家のエネルギー衰退もある。しかし個人としての日本人の能力や資質は、この20年間、確実に上がっている。伸びなかったのは組織体であり、国家を形作っている政治・行政・司法が停滞したからにほかならない。国民個人は伸びているのに国家という基盤組織が停滞している。これは政治が悪いし、それを選んで支える国民の意識が低いからだ。これを変えていくのは容易ではないが、できないことはないという信念を持ち続けたい。
やはりこの男、パワフルですね、笑
一歩でも近づけるよう、日々精進したいと思います。
馬場先生の生き方は、本当にかっこいいですよね。巻き込まれたくなります。