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トヨタの原点から学ぶ

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   先週、仕事の機会を利用して、名古屋にあるトヨタ産業技術記念館を訪れました。それまで私の中では「トヨタ=車」という単純なイメージしかありませんでしたが、この見学を通じてトヨタグループの創業の背景、歴史の深さ、事業の多様性を初めて知りました。その中で特に心に響いたのは、トヨタグループの創始者、豊田佐吉氏の生涯と彼の哲学でした。

   豊田佐吉氏は基礎教育しか受けていなかったものの、幼少期から母親の機織りの姿を見て、彼女の手間を少しでも減らそうと織機の改良に情熱を注ぎました。18歳の時にいまの特許法の前身である『専売特許条例』と出会い、それが彼の発明家としての道を明確にしました。その後、織機の発明と改良を一生の使命とし、数々の発明をして特許をとりました。

トヨタグループの創始者、豊田佐吉氏

   記念館に展示されている「環状織機」の前に立つと、豊田佐吉氏の情熱や技術革新への追求、そして品質に対する絶え間ない挑戦が伝わってきました。生前、彼が完全に完成させることができなかった環状織機ですが、それは事業にかけた情熱と哲学の集大成だったと思いました。

環状織機

   新幹線での帰路、豊田佐吉氏の技術革新にかける姿勢と行動と実現力に改めて感銘を受けました。そして自分がいま手掛けている冷凍餃子事業について、考えずにはいられませんでした。日本一を目指すという目標を持ちながら、その道筋が明確でなかった私に、豊田佐吉氏の生き様はいくつかの手掛かりやヒントを与えてくれました。技術革新を追求する心、品質向上のための挑戦、顧客の幸福を第一に考える姿勢、これらの価値観を私の事業にも取り入れ、より良い商品を提供する道を追求したいと強く感じました。

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