6月22日の早朝、母から「ちまきを食べるのを忘れないでね」というメッセージが届きました。ちまきを食べる?そうだ、この日は「端午節」だ!
皆さんは、「端午節」をご存知でしょうか?これは毎年旧暦の5月5日に、紀元前の戦国時代に亡くなった政治家・詩人屈原を偲ぶために設けられた記念日です。この日には竜舟(ドラゴンボート)の競争が行われたり、粽子(ちまき)が食べられたりします。これは、屈原が魚に食べられないようにするために一般民衆が行った習慣であり、何千年もの間、伝統として受け継がれてきました。
中国と日本では、祝日によって特定の食べ物が関連付けられる慣習があります。私が生まれ育った東北地域でも、いくつかの例を挙げると、旧正月や春節には餃子、元宵節には湯園(団子のようなもの)、春分には春餅、端午節にはちまき、中秋節には月餅などが食べられます。
私の思い出の中では、おばあちゃんはどんな料理でも作ってくれました。餃子はもちろん、春餅やちまきも季節に合わせて作ってくれました。当時、私が一番好きだったのは、おばあちゃんが料理を作る様子を見ることでした。私はいろいろなことを尋ねたりしましたが、おばあちゃんは嫌がることなく答えてくれました。おばあちゃんはいつもちまきに小さなナツメを入れてくれました。ちまきを砂糖につけて食べて、最後にその小さなナツメを食べることが私にとって至福な瞬間でした。
現在、食べ物は豊富になっていますし、先ほど紹介した食べ物も欲しい時に手に入れることができるようになりました。子供の頃と比べて食べ物の希少性は失われてしまいましたが、それでも特定の日にこれを食べるという儀式感は変わりません。このような伝統が薄れないように、私は自分の子供にも伝えていかなければならないと、この文章を書きながら感じています。
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