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巣鴨餃子ファンに会ってきたシリーズ Vol.1 ― 未来社会の設計師 鳥谷真佐子さん

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    巣鴨餃子の通販を始めてから物足りなさを感じています。それは、お客様に店舗にお越しいただき、会話を楽しむことができないことです。この物足りなさを払拭するために、逆転の発想で自ら巣鴨餃子ファンに会いに行くことを実現したらどうか?ということで、巣鴨餃子ファンに会いに行くという企画を考えました。

〜会える巣鴨餃子ファンを募集しています〜
ご協力いただける方は下記のフォームに入力してください。
https://forms.gle/f4cb1oGa2Va62dPv5 

 今回、第一弾として訪問させて頂いたのは、巣鴨餃子の販売開始初期のころ、大学院後輩のFacebookを見て購入頂いて以降、巣鴨餃子を愛用いただき、そして消費者観点でいろんなアドバイスをしてくださっている、巣鴨餃子の陰のアドバイザーである鳥谷真佐子 さんです。

 鳥谷さんに巣鴨餃子を愛用頂いている理由を伺いました。「巣鴨餃子は美味しいし、冷凍庫に入ってると安心だし、巣鴨餃子の同梱チラシや店主のメッセージを見ていると、一人で食べていても寂しくない」とのことです。「一人の食事でも寂しい思いをさせない」、これは巣鴨餃子の一つの使命ですね。

 実は、鳥谷さんは未来社会の設計師です。「師」の文字を使っていますが、誤字ではありませんよ。鳥谷さんは慶應義塾大学の特任教授として、グローバルリサーチインスティテュート(略称KGRI)にて活動されております。その研究内容は、2040年の超高齢社会における持続可能で幸福な社会の仕組み作りです。そう、鳥谷さんは未来社会を設計する先生です!

慶應義塾大学
Keio University Global Research Institute(略称 KGRI) 鳥谷真佐子さん

 なんだかカッコ良さそうな研究テーマですが、やや抽象的なイメージですので、実際にどんな取り組みをしているのかと色々伺いました。

 鳥谷さんは”妄想中”と前置きながら説明してくれたのは“お節介システム”というデジタルプラットフォームの実現です。お節介システムを使って、お節介な社会を実現したいと熱く語った鳥谷さんの話を聞きながら、これはぜひ実現してほしいと鳥肌が立ちました。

 お節介システムとは、より良い社会を実現し、個人の行動を変えるためのもので、イメージは以下の通りです。

 例えば、私は①〜④の好み・願望を抱えているとします。

  • 3ヶ月以内に体重を5 kg落としたい
  • パンケーキ屋さんで出されるパンケーキはクリームなしで食べたい。一枚で良い。
  • 英語が用いられる環境に居て英語を使いたい
  • 困っている人を手伝いたい。頼まれなくても手伝うことができるようになりたい

 さて、意志が弱く、自分のことを信用していない私は、自分の意思で“お節介システム”に個人情報、目標、生活パターン、好み、嫌なことを登録しました。すると、私の周りの世界がこんな感じに変わりました。

・飲食店で何も言わなくても、出された料理の油分や塩分が少なく、炭水化物の量も一定基準以下になっている。
・パンケーキ屋さんで注文時に何も聞かれずとも、テーブルに運ばれたのはクリームなしのパンケーキ一枚だった。

・エスカレーターやエレベーターに乗ろうとした瞬間、運転が自動停止し、強制的に階段を登らされた。
・どこに行っても英語で話しかけられる、どこの店に行っても英語のメニューが出される。
・電車の中で、座っている私の前に一人の老人が現れた、その瞬間スマホに「席を譲らなくてもいいよ」とのメッセージが届いた、老人と軽く会釈し、本を読み続けた。
・階段を登ろうとしたら、スマホに「荷物が重いから、運ぶのを手伝ってほしい」とのメッセージが届いた、周りにいる発信の高齢者を特定し、何も言わずに手伝った。

 皆さん、お節介システムのイメージができましたでしょうか?更に鳥谷さんにこのお節介システムに着目された理由を伺いました。

 鳥谷さんは現在の研究活動を始められてから、仲間と一緒に一年かけてこの社会に足りないモノを探し続けました。そこで、アップルウォッチのような健康状態のモニタリングサービスに注目しました。しかし、この手のモニタリングサービスは、モニタリングこそしてくれるものの、運動することや血圧を控えることなどその先は自力で何とかしなければなりません。この「自力で何とかしなければならないこと」についていろんな企業からサービスを充実させ、産業化できればいいなと考えられたとのことです。

 鳥谷さんはご自身の専門でもあるシステムデザイン・マネジメントの学問を活用し、仲間と一緒にこの“お節介システム”が充実した街づくりを実現するためのプロセスを可視化しているところです。2040年まで、鳥谷さんが設計した“お節介システム”がきっと実現すると思います。今から楽しみにしています!

 そして、鳥谷さんはこの“お節介システム”の実現に賛同して一緒に取り組んでいく企業様を探しているとのことです。皆様、興味がありましたらぜひ鳥谷さんに連絡してみてください。

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