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「こんなもんか」――娘を見送った朝

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  怒涛のような8月が終わった。

  あまりの忙しさに、キーボードを打つ気力さえなくなり、2週間、コラムの執筆をサボってしまった。その間、わざわざ店まで私の生存確認に来てくださったお客様には、本当に感謝、感謝。

 「継続は力なり」。

  社会人になりたての頃、上司から言われたこの言葉を、今も肝に銘じている。だから、2022年に始めたこのコラムも、できる限り書き続けている。

  この言葉を信じているのは、私だけではない。当社の顧問管理栄養士・江副貴子先生も、その一人。

  江副先生は、この3年間、防災食の普及活動を地道に続けてきた。その活動が少しずつ認知され、先日はYahoo!ニュースでも紹介された。ぜひ、以下のリンクからご覧いただきたい。

  続けることで、少しずつ形になるものがある。

  一方で、ある日ふと振り返ったとき、いつの間にか大きく成長していることに気づかされることもある。

  この夏、私にも、そんな出来事があった。

   高校一年生の娘が、初めて親の同行なしで、友人二人と上海へ行ったことだ。

   初めて娘の口から「友人と一緒に上海へ行きたい」と聞いたとき、私は反対した。

   すると娘は、私を説得するためにプレゼン資料を作り、なぜ上海へ行きたいのかを熱く語った。

   目的は、いたって単純だった。

   中学生時代の友人が、父親の上海駐在に伴って上海の学校へ転校した。高校生活が本格的に忙しくなる前に、その友人に会い、一緒に遊びたいということだ。

   そこまで準備し、自分の言葉で思いを伝えようとしているのなら、もう行かせるしかない。私は、娘の上海行きを認めることにした。

   821日、早朝の羽田空港。

   娘を見送るため、私は一緒に上海へ向かう友人二人と、その親御さんたちに合流し、出国ゲートまで付き添った。

  いよいよ別れのとき。三人は少しもためらうことなく、

 「行ってきます!」

  と言って、あっさりとゲートの向こうへ消えていった。

  その後ろ姿を見ながら、一人の親御さんが、少し寂しそうにつぶやいた。

「こんなもんか……

  私も、子どもたちはもう少し別れを惜しみ、何度も振り返って手を振るものだと思っていた。

 しかし、現実はまったく違った(笑)

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