日本では紅白歌合戦が年越しの伝統行事ですが、中国では近年、「年越し講演」という新しいイベントが流行っています。「年越し講演」は多くの場合、著名な思想家、ビジネスリーダー、文化人が登壇し、彼らが特定のテーマに基づいてその年の振り返りや次年への展望が語られるものです。
その中、毎年私は必ず羅振宇(Luo Zhenyu)氏の年越し講演を聞くようにしています。羅振宇は、中国の有名なビジネス思想家、起業家、そしてインフルエンサーです。彼は「得到」(Dedao)というオンライン教育プラットフォームを創設しました。このプラットフォームは、「1日15分で新しい知識を得られる」というコンセプトで音声講座や文章コンテンツを提供し、忙しい人にとって効率的に知識を得るとても優れたツールです。
今年、彼の講演テーマは「未来からの良い知らせ」です。その中、2024年中国の厳しいビジネス環境において多くの中小企業が様々な工夫しながら生き延びた事例を紹介してくれました。また、2025年に向けて多くの参考となる考えも示唆してくれました。講演を聞きながらメモしたもの一部を列挙します。今年はこれらの言葉を心に刻み、日々の活動に活かしていきたいと思います。
「試合を辞退せず、もう一度挑戦しよう。」
「未来からのすべての良い知らせは、私たちが今日努力した姿そのものだ。」
「運命は人の中にあるのではなく、人の周りに存在している。」
「自分を変えたいなら、自分に期待を持ってくれる人たちの中に飛び込んでいけ。」
「第一線の戦士は嘲笑されない。」
「手に懐中電灯さえあれば、目の前の数歩を照らし続けられる。」
「どんな確かなものの中にも、良い知らせが隠れている。」
「幸福の新法則:たくさん稼ぐよりも、長く生きる方が大事だ。」
「機能的価値の商品は常に統合され、情緒的価値の商品は常に細分化される。」
「良い知らせは、継続的に積み上げて改善していく中に隠れている。」
もう一つ面白い内容がありました。中国では経営者のことを「老板(ラオバン)」と呼びます。また、「老板」の繁体字は「老闆」となります。羅振宇氏は繁体字の「老闆」を使い、「闆」について特別な解釈を示しました。
「中の『品』とは、経営者が差し出す具体的な製品やサービスを指します。外側の「門」とは、経営者が頻繁に外に出て、広大な世界を見に行くことを意味しています。」
2025年、私は「老闆」として、「門」を出て外の世界を多く見にいき、そして「品」をどんどん磨いていきたいと思います。
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