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二胡のmemory

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   中国の民族楽器である二胡(にこ)をご存じでしょうか。これは中国の伝統的な弦楽器で、2本の弦の間に挟んだ弓で弾き、独特の音色と情感豊かな音楽表現ができます。バイオリン演奏の奥深さに匹敵するのではないかと私は感じています。

   12月3日(日)、長女が通っている甘建民二胡学院の発表会がありました。コロナが収まって初めての発表会で、長女は「江南春色」という曲を演奏しました。当日の様子は以下のリンクからご覧いただけます。

   映像リンク:https://youtu.be/afFJijE908U

   私の父は、子供のころから二胡に興味を持っていたと聞きました。家の経済状況が厳しいため二胡を購入できず、自分で作って練習に励んだそうです。母から聞いた話では、私が赤ちゃんのころ、父は夢中で二胡を弾いていたので、私がベッドから転げ落ちて泣くまで気付かなかったことがあったそうです。

   長女が3歳の時、父の書斎で父の真似をして二胡を持ったことがきっかけで、父が彼女に二胡を教え始めました。彼女には祖父譲りの才能があったのか、大人にも難しい曲でもすぐに覚えてしまうことがあります。

   私も子供のころ、父に二胡を教えてもらいたかったのですが、何事にも厳しくされることが多かったためか、興味を失ってしまいました。その代わり自分の好きなギターを独学で学び、今では仕事終わりのリラックスタイムに演奏して楽しんでいます。

   今になって時々、父から二胡を学んでいればよかったと思うことがあります。いま家族の中で二胡を弾けるのは長女だけです。発表会で長女の演奏する姿と音色を聞いていると、往時の二胡を持った父や家族の情景が次々とよみがえり、懐かしさに胸を突き上げてくるものがありました。

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