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今日は「破五」!餃子を食べないと!

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  先週木曜日(1月27日)の早朝、目を覚ましてリビングに行くと、日本に滞在中の母が餃子を包んでいました。寝ぼけながら「今日なにかあったっけ?」と聞くと、「何言ってんのよ、初五だよ、破五。餃子を食べないと!」と返してきました。

初五の日に母が包んだ餃子

 実はその数日前の大晦日の夜(1月21日)、私は仕事が忙しく、家に帰って母と一緒に食事ができませんでした。帰宅時に母は寝ていましたが、テーブルの上に餃子が置かれていました。私の大好きな三鮮餡餃子(海老、にら、玉子を使った餃子)でした。

 私は大好きな三鮮餡餃子を食べながら、ふと子供の頃を思い出しました。あの頃の旧正月はとても楽しかったな〜っと。新しい服を着て、祖父や祖母にお年玉をもらい、普段食べられないご馳走をお腹がいっぱいになるまで食べ、なかなか会えない従兄弟達と爆竹で遊んで、大人達が麻雀で遊んでいる側で春晩(日本の紅白みたいな番組)を見て、そして深夜0時になったら、どんなに眠くても必ず餃子を食べていました。とても懐かしく、もう二度とあの時間を再現できないと思うと、切なさと同時にあの大切な時間に対する愛おしさが芽生えてきます。

大晦日夜のイメージ

 さて、話を戻して、冒頭に母が言った「何言ってんのよ、初五だよ、破五。餃子を食べないと!」の「初五・破五」についてご存知ない方もいらっしゃるかと思いますので説明させて頂きます。

 「初五」は旧暦の1月5日を指します。中国ではお正月に関連する禁忌がたくさんありますが、中国ではこの「初五」にこれらの禁忌を全て「廃棄」します。ちなみに、私の故郷(中国の東北地方)では「初五」は「破五」とも呼ばれており、大晦日と同様に餃子を食べます。

 また、お正月に関連する禁忌は地方によって大分異なります。場所によっては「掃除をしない」、「ゴミを捨てない」、「髪を切らない」など、気をつけるべきポイントが異なります。初五の日に餃子を食べる理由は、「餃子を破る行為」が「全ての禁忌を破り、通常の生活に戻ること」を意味するからです。

 こうやってブログを書いていると、何かと私の故郷では餃子が活躍する機会が多いことに気づきます。大晦日の夜、初五、立春、立冬、冬至などなど。今では餃子は日常生活に溶け込んでおり、特別な日に食べるものではなくなりましたが、生まれ故郷の「イベント」に思いを馳せながら、第二の故郷である日本・巣鴨でこの大好きな餃子を更に普及させたいと思いました。

 というわけで、皆さん、今後とも巣鴨餃子をご愛顧ください!笑

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