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母との夏、花火とともに

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   母は3ヶ月間の滞在を終え、いよいよ明日中国に帰ります。この3ヶ月間、私は朝早く、夜も遅かったため、母が事務所に来ない限り、なかなか私の顔を見られませんでした。そこで、皇居にランニングに行く際、母も一緒に連れて行き、終わった後に一緒にコーヒーを飲む時間が一つの楽しみでした。

   娘も夏休みに入ったので、1日だけ休みを取り、家族を連れて河口湖に一泊しました。泊まったのは、以前のコラムでもご紹介した「湖楽おんやど 富士吟景」です。予約の際、スタッフから8月5日に河口湖花火大会があると聞き、母にも日本の花火を体験してもらいたいと思い、この日に予約を入れました。

    当日早めに夕飯を済ませ、部屋のベランダから花火大会を待っていました。いよいよその時が来て、一つ一つ打ち上げられる花火に魅了されました。途中、空中に2台のドローンが出現し、打ち上げが中断されるというハプニングがありました。主催者の呼びかけで来場者が一斉に“ドローン、やめてください”と叫び、ドローンが退散するという出来事もありました。こうした予想外の出来事も、今となっては良い思い出です。

    20時頃、母が睡魔に襲われ、花火の途中で寝てしまいました。私は虫に悩まされながらも、クライマックスを期待してじっと花火を見つめていました。ついにその瞬間が来て、富士山を背景に、山登りのライトがまるで富士山に飾られている銀の龍のように見えました。花火が次々と打ち上げられ、絶妙な高さや色、そして飛び散る光が、空と湖を一体にし、一瞬で鳥肌が立ちました。花火が終わると、あちらこちらから「ありがとうございました!」という声が響き、温かい気持ちになりました。

   花火の美しさは一瞬で終わりましたが、その美しさを待つ時間、実際に目の前に広がる感動、そして花火が終わった後の温かい気持ち、全てが心に残り、満足感で満たされました。母や娘との思い出を振り返りながら、その一瞬一瞬が今も鮮明に心に刻まれています。

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