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日常に芽生える小さな感動

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   昨日、私は巣鴨地蔵通り商店街の行きつけの美容室「SalondePlatinum」に髪を切りに行きました。そこでいつも担当してくれる植田さんから聞いた話が、深く心に響きました。

  この美容室で男性スタッフに髪を切ってもらっていた幼児が、引っ越しで巣鴨を離れました。それから2年経ったこの4月に、小学校に入学することになり、髪を切ることにしました。子どもは両親に「以前よく通っていた美容室で髪を切りたい」と言うのです。

  その子がお店に入ってきたとき、男性スタッフはこの小さなお客さんを覚えていて、わざわざきてくれたことに感動して子供を抱きしめ、思わず涙を流していました。植田さんはこの光景を見て「美容師をやっていて、本当に良かったと心から感じました」と嬉しそうでした。

  私も似たような経験を思い出しました。それは数年前、息子さんが退院したばかりの母親を車椅子で連れて清緑園に来た時のことです。

 「退院したばかりお母さんがここの餃子を食べたいと言ったので、今日は連れてきました」と彼が言ったのです。その話を聞いて私は、胸にぐっとくるものを感じ、とても嬉しく思いました。ちょうどそのころ、自分の飲食店を続けていけるかどうか悩んでいたときであり、お客様に覚えられ、絆が生まれていることを知ってとても励まされました。

   世界を変えたり、自分の名前を歴史に残したいと思うことは42歳になったいま、私にもあります。しかし人と比べて目立つような仕事や人生を送っているわけではなく、日々の小さな感動が、前に進むための力になっています。

  「ビジネスは人なり」とはよく言ったもので、商品やサービスも大切ですが、それを提供する私たち一人ひとりの心が、ビジネスを特別なものに変えていると思っています。

   人生は、日常に溶け込む小さな感動によって彩られています。胸を打つ出来事が私たちを支え、明日へと駆り立てます。美容室で聞いた心にしみる小さな感動の話は、どんなに平凡な人生であっても、その中には確かな価値と生きる喜びが存在することを教えてくれました。

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