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43歳にして悟りをひらいた

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   先週の木曜日、私は43歳の誕生日を迎えた。
   この日の朝、早起きの娘から「パパ、お誕生日おめでとう」と言葉をかけられ、朦朧とした中にあったが、嬉しさがこみあげてきた。
  過ぎ去った42歳の一年、一体、自分自身にはどんな変化があったのだろうか。思いつくままに書いてみた。
・ パクチーを食べるようになった、しかも自ら好んで食べるようになった。
・ サウナの後、冷水のシャワーだけではなく、水風呂に入れられるようになった。しかも、30秒から1分間耐えられるようになった。
・ 青信号が赤信号に変わろうとした瞬間、急いで道路を渡ろうとしなくなった。しかも、あえて信号を待つ時間を楽しんで、太陽の光を浴びるようになった。

   ここまで思い起こしているうち、この1年間の中で、大きな心境の変化があったことに気が付いた。水餃子を日本中に広げ、お届けしたいという思いと行動の中で、焦ることはなくなり自分の内側に何かを求めるようになった。

  つい最近までは、水餃子のブランド力や知名度を上げるために色々頑張る日々だった。もっと有名になれないか、もっと売れないのかと毎日焦りを感じながら過ごしてきた。そしていつも他人と比較する思考が先に立ち、「なぜ他人のようにできないのか」と考えて焦るようになった。
 振り返ってみると、42歳の前半は、ほぼ焦りの中で過ごしていた。
 そんなある日、道を渡ろうとした時に、まだ青信号だったのに、私は自分の足を止めた。なぜそうしたのか、今も不思議に思っている。ただ、信号待ちのあの短い時間に、太陽の光が降りそそぎ、真っ青な空が広がり、向こうにたなびく雲がこんなに綺麗だなと感じたのは、初めてだった。

  「ゆっくり過ごす時間とは、こんなに気持ちがいいものだ」と心の中から感じた。
 そしてふと、シェフが私に料理を教えてもらった時のことを思い出した。料理の良し悪しは早く出せるかどうかではない、火加減がとても大事。同じタレ、同じやり方でやっても「不到火候(水準が成熟の域に達していない)」場合は、料理も美味しくないことに気が付いた。

 信号を待ちしたその瞬間に悟りを開いたのである。その時から私の人生観は変わったと思う。とにかく、焦ることはなくなった。43歳になったいま、焦らず自分の商品をどんどん磨き上げていこうと心の中で誓った。

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