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日本一やさしいお店へ

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     シェフの一人が今年の頭に中国に一時帰国しました。飲食業界の人手不足が叫ばれておりますが、正に当店も例に漏れずの状況です。やむを得ず私は彼が不在の2ヶ月間、厨房に入り、もう一人のシェフを補助しました。この間、現場のことを沢山吸収し、私もときどき中華鍋を振る場面があり、超充実・超多忙・超怪我が多い2ヶ月間を過ごしました。

   私はよくお客様に「マスター」と呼ばれています。正直、自分のことをマスターと思ったことはありません。ただ、お店の全てに精通している人をマスターと定義するなら、私もそこを目指すべきですし、この2ヶ月間を通じて「マスター」に近づけたかなと思っております。

   この2ヶ月間、毎日現場に入って、スタッフの接客を間近で見て、一つ自信と誇りに思ったことがあります。それは、清緑園は日本一お客様にやさしい店だということです。そう、一番優しいお店です。「一番安価」「一番美味しい」を謳う競合はたくさんありますし、そういった競合との競争に必ず勝てるとは言い切れませんが、「一番優しい」に関しては勝負できると思っています。もちろん、日本全国の店を見ているわけではないですし、客観的な根拠なく、景品表示法の観点から虚偽表示に該当する恐れがありますので、「へ」を付け加えて努力目標のような表現にしました。

     「優しい」の指標は恣意的かもしれませんが、細かいところを気づく「目配り力」、お客様の行動を読む「気配り力」、そしてお客様に感動を与える「心配り力」の三つにあると考えております。

   巣鴨は新橋や三田とは異なり、その地域特性もあり、ご来店のお客様の中には、高齢者が多く、そして目や体が不自由な方、知的障害を持つ方も沢山います。サラリーマンへの接客よりはるかに「目配り」「気配り」「心配り」が求められます。

     例えば

     ・常にお店の外に目を配って車椅子できた高齢者が店に覗く様子を見たらすぐ外に行って案内する。

     ・足腰の悪い高齢者を案内する際に、怪我しないように支える。

     ・食べ残しを嫌うお婆ちゃんのために、ちょうど食べ切るように量を調整する。

     ・忘れ物しがちなお客様が会計時に必ずテーブルに忘れ物はないかを確認する(入れ歯の忘れ物が頻発)。

     ・目の不自由なお客様にお好みを聞き、料理名を読み一つ一つ案内する。

   ……

       などなど。

       ビジネスの本質は、①最もコストを安く、②最も効率的に、③最も優れたユーザー体験を提供することです。当店は小さなビジネスですので、①と②を求めてもなかなか限界がありますが、③はどこまでも追求可能です。

        いざ、日本一やさしいお店へ!

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