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書くことについて

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   最近、私は紙の本を読むのが好きだ。そのきっかけは、恩師・馬場錬成先生から送られてきた一冊の本、八木義徳さんの随筆集『何年ぶりかの朝』だった。

   これまで私は“ながら族”で、何かをしながらオーディオブックやYouTubeを聴くことが多かった。そして、数年前から紙の本を買わず、iPadのアプリを使って読むことがほとんどだった。しかし、久しぶりに紙の本を触れた瞬間、懐かしい表紙の手触りや機械とはまったく異なる重みを感じ、「やはり紙の本はいいな」と思った。特に、この本は先生が古本屋で探してくださったもので、人のぬくもりのような“人間の味”が残っている。
 

   先生がこの本を送ってくださったのに理由があった。
 

    実は、2022年以来、私は毎週「清緑園」のブログを書いており、その内容は元・読売新聞論説委員である先生がいつも日本語をチェックしている。テーマや内容について厳しい指摘を受けることも多い。一時期ChatGPTを使ってブログを書いてみたこともあったが、先生から「ChatGPTに作文させても、人に感銘を与える文章はできません。」という一言を受け、使用をやめた。

    先生は「一流のコラムニストを目指すなら、センスを磨く必要がある。センスを磨くには一番大事なことは、いい作品を多読すること」と言い、わざわざ古本屋に行き、自分が好きな作者の本を選んで送ってくださったのだ。

    一流のコラムニストを目指すことは、正直これまで考えたことがなかった。性格的に内向的な私は、自分の感情を口に出すのがなかなかできない分、筆に託すことが好きだ。2022年にブログを始めたのも、自分のことを知ってもらいたい、そして清緑園や水餃子の魅力を発信したいと思いからだった。しかし、書き続けているうちに先生の言葉をきっかけに「一流のコラムニストを目指してみたい」という新たな夢が生まれ、これからも書き続けていこうと考えている。

   毎週、書いた文章を先生に送り、修正を受ける。時には叱られて内容が却下され、書き直すこともあるが、その時間は私にとってとても幸せだ。

   最後に、ブログを読んでくださっている皆様、時々いただく「ブログをいつも楽しみにしているよ」という一言が、私にとって何よりの励みだ。これからも温かく見守ってください。

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