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夢が夢で終わらない

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  「いつか世界を一周したい。」
 私はそんな夢をずっと持っている。世界のあちこちを巡り、異なる文化や景色、人々に触れる。その「いつか」のために、日々仕事を頑張っている。そして、同じようにその夢を実現しようと動き出している人と偶然出会った。

  先日、清緑園に一人大学生っぽい若い女性がやってきた。店に入って、少し緊張した様子で、「Peace Boatのポスターを貼らせてもらえませんか?」と頼んできた。実はこの申し出は初めてではない。毎年のように、誰かが同じお願いをしに来る。そのたびに私は「いいよ」と快くトイレの扉を提供している。今回も同じように彼女をトイレの方へ案内した。

    ポスターを貼り終えた彼女に、私は何気なく「なぜこのポスターを貼っているの?」と尋ねた。すると彼女は目を輝かせながら「ポスターを貼って、世界を一周したいんです。」と答えた。

   「ポスターを貼るだけで、世界を回れるの?」

    思わず驚いて、さらに詳しく聞いてみた。すると彼女は、Peace Boatの乗船費用142万円を貯めるために、この活動をしているのだと教えてくれた。ポスターを3枚貼ると、1000円の支援金を受け取れる。それをコツコツ積み重ね、目標金額を達成しようとしているのだという。「今年中にPeace Boatに乗って南半球を回りたい、まだまだ頑張らないといけないですけど!」と明るく笑いながら、彼女が言った。

   その姿を見て、私は心の底から感心した。目の前にいるこの女の子は、背が高いわけではないが、ずっとニコニコして、その目から夢に向かってまっすぐに突き進む力と確固たる意志を見えた。

  「絶対に実現できるよ!」、そう言って私は彼女を送り出した。

    彼女みたいにポスターを一枚一枚貼って世界一周することをしないが、餃子を一個一個包んで、日本中の皆さんに水餃子の魅力を伝え、おいしさとやさしさをお届けして世界一周の夢を実現できればと考えている。55歳ぐらいにこの夢を実現できるだろう(笑)

   恩師の馬場錬成先生が昨年、Peace Boatに乗って世界一周されたことを思い出した。

    先生は元々科学ジャーナリストであり、その乗船経験を60回に分けて「乗船記」として綴られている。ユーモアにあふれつつ、正確なデータや各地での出来事を交えた文章はとても興味深く、読んでいるとまるで自分も世界を旅しているような気分になる。そして、私はこの乗船記を楽しみながら、日本語の文章の書き方も学んでいる。

   皆様もぜひ、お時間のあるときにこの乗船記を読んで、世界一周の気分を味わってみてください。

   <1〜30回>
 https://westisle.typepad.jp/files/船旅130通し-1.pdf

   <31回〜60回>

    https://westisle.typepad.jp/files/船旅3160通し.pdf

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