栄養顧問のためになる話

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冬の訪れと共に注意が必要な健康管理

   冬になると多くの人が直面するのが、運動量の減少と暴飲暴食の増加です。特に忘年会や新年会が続く季節では、つい食べ過ぎ、飲み過ぎてしまいがち。さらに、夜更かしをする機会も増え、生活習慣が乱れることが多いのです。これはただの季節的な変化ではなく、健康に与える影響は深刻です。特に糖尿病患者にとっては、血糖コントロールに大きな影響を及ぼします。

   実際、研究により「冬場に血糖コントロールが悪化し、夏になると改善する」という季節変動が明らかにされています。これは、冬場に運動量が減り、食生活が乱れがちになることが原因の一つと考えられます。また、薬の飲み忘れが増えることも、この季節特有の問題です。

   通常、春から夏にかけて年に一度の健康診断を受ける方が多いですが、冬場の健康状態も見逃してはなりません。冬こそ、生活習慣を見直す絶好の機会です。栄養バランスのとれた食事を1日3回とること、適度な運動を継続すること、そして充分な睡眠を確保することが重要です。これらは、血糖値のコントロールだけでなく、総合的な健康管理においても極めて重要な要素となります。

   特に年末年始は、自分自身で血圧、体脂肪、体重などをチェックし、健康管理に努めることが推奨されます。これは糖尿病患者だけでなく、すべての人にとって有益な行動です。

   冬場に血糖、血圧、脂肪が悪化するという事実を念頭に置き、生活習慣の行動変容に繋げることが、健康的な生活を送るための鍵となります。この季節の変化に対応し、健康を守るための積極的な行動を取ることが、長期的な健康維持に繋がるのです。

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