栄養顧問のためになる話

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“包む”ことの奥深さ

 こんにちは、清緑園・顧問管理栄養士の江副貴子です。

 今日は餃子を見る度、食べる度に感じる「包む」ことについて深く考えて行きたいと思います。餃子は皮で餡を包んで作ります。餃子の中身である餡も大切ですが、その餡を包んでいる皮も同じくらい重要です。

 餃子作りには、包み方の所作を含め、外側の皮にも思いを込めることがあります。また、餡を包む際に食べる人のことを思いながら行うことが、作り手の醍醐味と言えるかもしれません。

   是非、餃子を召し上がってみてください。皮に大切に包まれた餃子を口にした時、何か特別なことを感じませんか?中国4000年の歴史、使われている食材、そして作り手の思いを五感で感じ取っていただければ幸いです。“包む”という漢字は、人が身ごもって胎児が宿る象形文字から来ているそうです。従って、餃子は幸福を包む存在と言えるかもしれません。食べている皆さんが一緒に幸せを感じることができるのは、実に不思議です。

 

   日常生活でも、大切な人への贈り物を包む時や、大切な物を保護する時には包む行為が見られますね。改めて、餃子を通じて「包む」行為の深い意味を考えました。小麦粉から作られた炭水化物でできた皮が、肉のたんぱく質や野菜のビタミンやミネラルを包んでいる餃子は、あなたへの特別な贈り物と言えます。餃子はおいしさと共に、あなたへの愛情を包んでいます。これにより、餃子が最上級の食事として理解いただけたかと思います。

   食卓で仲間と一緒に笑顔で餃子を囲み、心も体も元気になってほしいと心から願っています。

 餃子に福あり。皆様の幸福を心より祈念いたします。

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