栄養顧問のためになる話

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野菜高騰と健康の因果関係

   昨年から続いている野菜価格の高騰。

   野菜価格の高騰は、米の価格が高騰した時どころの騒ぎではなくなりました。すでに野菜は肉や野菜よりも高くなってしまい私たちの生活と健康を脅かしています。野菜の価格が高騰する理由は、猛暑による生育不良、輸送コストの増加が絡み合っています。いくら高いからと言って野菜を食べないと便秘、肌荒れから始まり免疫力が低下し生活習慣病のリスクが高まることが予想されます。

   野菜の高騰を向かい風として受けながらどう健康を維持していくかがどうやら2025年を生きる私たちに課せられた健康づくりの課題になっているようです。価格が比較的安定している野菜といえばもやしと豆苗くらいで本当に頭が痛くなります。管理栄養士として皆さんに胸を張って言ってきた「サプリより野菜料理が安いから野菜を食べましょう」と言い続ける自信すら失せていく状況です。

   しかし野菜の持つ力は偉大です。野菜を食べないという選択は思いつきません。この難局を乗り切るいくつかのヒントを私なりに考えましたので参考にしていただければ幸いです。

  • 買った野菜を大切に使い切りフードロス削減につなげる。大根やカブは、葉までいただく。ブロッコリーは、軸までいただくなど。
  • 切干大根、ひじきなど乾物をうまく活用したり冷凍野菜を購入したりしながらビタミン、ミネラルの補給に努める。
  • 野菜不足の日には野菜ジュースを飲む。
  • 肌荒れ、便秘の症状がでたらサプリメントの力を借りる。
  • 産直直売場に足を運び食に関する意識を高め農業に関心を持つ。
  • 野菜を一度に食べるのではなく、効率よく野菜の栄養を吸収できるよう三度の食事に野菜を添えるようにする。

  野菜をたべなかったら腸内環境が悪化し高血圧や糖尿病、脂質異常症、動脈硬化のリスクが高まり強いては命の危険にまで及ぶと言っても過言ではありません。

  野菜の高騰はいつまで続くのか全く不透明ですが野菜はあなたの健康を維持増進する鍵を握っているのです。

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