BLOGブログ

BLOG

12

時間の不思議

ブログ

   今日は12月15日、2024年も残すところあと半月になりました。先日、つい一週間前に再会した友人とメッセージをやり取りしている中で、こんな会話を交わしました。

  「まだ会って、別れて一週間なのに、なぜかもう遠い昔のようだね。」

   二人とも、そう感じる不思議さに軽く嘆きました。なぜ一週間前に会ったばかりの友人なのに、こんなにも時間の流れが遠く感じられるのでしょうか。この感覚、皆さんも経験したことがありますか?

   子供の頃や学生時代、時間はもっとゆっくりと流れているように感じました。一日、一週間、ひと夏の間にさえ、無数の物語が詰め込まれていました。友達との別れも、「またすぐ会える」とあっさり受け入れ、惜しむことさえほとんどありませんでした。

   しかし、今はどうでしょうか。毎日が忙しさに追われ、時間はまるで早送りされているかのように過ぎ去っていきます。次々とやってくる予定やタスクに押されて、先日見た笑顔、交わした言葉、握りしめた手のぬくもりも、すぐに遠い記憶へと変わっていきます。

   これは単に時間の問題ではないのかもしれません。年齢を重ねるにつれ、私たちは背負う責任や向き合う課題が増え、頭の中で友人や思い出に割けるスペースがどんどん小さくなっていきます。一週間の別れも、日常の雑事に埋もれてしまえば、ずっと昔の出来事のように感じられてしまうのです。その一方で、短い再会がかえって一層貴重に思えるのも、今の私たちならではの感覚かもしれません。

   だからこそ、「もう長い間会っていないように感じる」というこの感覚に悲観的になる必要はないと私は思います。それは、時間が流れても友情が変わらないことの証です。一週間、一ヶ月、あるいは一年、時間の長さそのものはそれほど重要ではありません。大切なのは、そのひとときの記憶が、今も私たちの心を温め続けていることです。

   今年は残り半月、一瞬で終わりそうです。

RELATED

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP