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感銘を受けた富士山の宿泊体験

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   日本には美しい自然景観がたくさんありますが、その中でも特に富士山は多くの人々を魅了しています。中国から来た親戚に、ぜひ富士山の美しさと日本のおもてなしを満喫してもらおうと、先週「湖楽おんやど 富士吟景」に案内して宿泊しました。

 河口浅間神社遥拝所にて 筆者撮影

   この宿は、今年5月に一度宿泊しただけですが、すごく気に入りました。この宿の「人の温かさ」をひしひしと感じたからです。その温かさこそ私の事業にも共通する経営理念であり、この宿はどのようにしてこれを醸成したのか、知りたいと思うようになりました。

   「人の温かさを感じさせる」と言っても、おもてなしの現場には、どのように浸透させてきたのか。経営者はどのような方で、どのような経営理念で取り組んでいるか、ぜひお話をお伺いしたいと思いました。

    宿泊の前日、宿のスタッフにその思いを伝えると、経営者である女将さんは快く受け入れ、チェックアウト前の時間を少し使ってお話を伺うことができました。

    女将さんは特別な取り組みをしていないとおっしゃいましたが、日々のおもてなしの話を聞いているうち「従業員を大切にする」という一点に集約されていることに気がつきました。

   この宿は創業から50年以上であり女将さんが経営者になってからも24年が経ちました。コロナ禍で宿泊業が困難な状況でありながら、四十数名の従業員の雇用を守りました。それだけでも立派なことですが驚くべきことは、一年に数日間、営業を中止して全従業員で社員旅行に行くという取り組みでした。費用は全て会社が負担します。売上などの経営情報を全従業員に公開し共有しているので、社員旅行にどれだけかかるか、どれだけ売上が失われるかも従業員は分かっています。女将さんが従業員を大切にし、信頼していることを全員が分かっています。その思いがお客さんのおもてなしとなり、定着率も高まり、この宿の伝統文化となって根を張っていることを知りました。

女将 外川由理さん(左)と筆者

   富士山の壮大な景色は、おもてなしの温かさに包まれた宿泊体験があるからこそ、さらに光彩を放って旅の思い出として深く刻まれると思いました。親戚一同、この話を語り合い、女将さんの経営理念とそれを実現する従業員の皆さんに敬意を表し、忘れることのできない富士山の旅となりました。

【湖楽おんやど 富士吟景】
 https://www.fujiginkei.jp

 

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