私たちの身体も食生活も年齢とともに少しずつ変化していきます。皆様もこのことについては身をもって経験してあることと思います。特に40歳過ぎたころから気づかないうちに食の課題が積み重なり65歳から74歳までのグレーゾーン期を経て75歳以上の高齢期にかけて明確なフレイルが現れやすくなります。
この流れを理解し気づいた時から食の対策をたてておくと健康寿命を延ばす上でとても重要です。
▽40~64歳「中年期」
仕事・家事・子育て・介護と人生で最も忙しくなる時期です。時間がないから食事を簡単にすませる食生活が続くとたんぱく質や野菜が不足し脂質、糖質に偏りやすいのが特長です。すなわち塩分や脂肪の摂りすぎによる生活習慣病が心配な時期でもあります。
▽65歳~74歳「グレーゾーン期」
老人の入り口「変わり目」であることに気づきにくい時期です。現状としては、中年期の生活習慣病対策と高齢期のフレイル対策という相反する栄養課題が共存するグレーゾーン期であるということができます。
この年代は見た目も若々しくても身体の内側では変化が進みます。味覚や臭覚が鈍くなり唾液の分泌が減ってきます。また家族構成の変化により「同じものばかり食べる」「簡単な食事で済ませる」といった偏りが増えます。この時期に起こりやすいのがサルコペニア(筋肉減少)です。
グレーゾーン期の方は自身の老いをきっかけに「生活習慣病対策からフレイル対策にシフトチェンジ」する時期であることの認識をしましょう。
▽75歳以上「高齢期」
高齢期に入ると嚥下機能や筋肉の低下が目立ち「食べたいのに食べられない」という状況が増えてきます。多く薬を飲むことによる食欲不振や口腔内の乾燥も影響し低栄養・脱水フレイルが急増する時期であり食欲の減退により栄養不足に陥りやすくなります。
このライフステージ毎の対策についての食育講座を1月16日金曜日午後15:30より巣鴨・清緑園にて顧問管理栄養士江副貴子が福岡より参ります。予防にも改善にも効果的な対策についての講義となっており直ぐに実践したくなるような支援をさせていただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。