栄養バランスという言葉を、ちゃんと理解して自身の食生活に反映できていますか?
「栄養バランスのよい食事を心がけましょう」という言葉は、健康情報やテレビ、雑誌などでよく耳にします。
しかし、この「栄養バランス」という言葉を、都合よく自分なりに解釈してしまっていることも少なくありません。
例えば、「野菜をたくさん食べているから栄養バランスはとれている」「鶏むね肉を毎日食べているからたんぱく質は十分」「肉は控えているから健康的」「サプリメントやプロテインを飲んでいるから栄養の過不足はない」といった考え方です。
確かにそれらは健康を意識した行動ではありますが、それだけで栄養バランスが整っているとは限りません。
本来の栄養バランスとは、主食・主菜・副菜を基本に、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、そしてビタミンやミネラルなどが適切な量で組み合わさっている状態を指します。
ところが実際の食生活では、「自分では栄養バランスよく食べているつもり」でも、栄養が偏っているケースが少なくないのです。
特に高齢期になると、食事量が減ったり、あっさりしたものを好んだりすることで、エネルギーやたんぱく質が不足しやすくなります。
また、ダイエットをされている方も同様の傾向が見られます。
それでも「野菜中心で健康的」と思い込んでいると、低栄養に気づきにくくなるのです。
「栄養バランス」という言葉はとても便利ですが、その中身は思いのほか曖昧で難しいものです。
栄養のバランスがとれた食生活を理解する第一歩は、「何をどれだけ食べたらよいか」を具体的に知ることにあります。
主食・主菜・副菜がそろっているか、たんぱく源が入っているか。
そんな視点で食事を見直すことが、本当の意味での栄養バランスにつながります。
今回は、主食の量について考えてみましょう。主食の量を、安易に減らしていませんか。
適切な主食とは、お茶碗一膳のご飯を食べることです。お茶碗一膳分とは、左手で持っても重くない量です。
それって、すごいことだと思いませんか。お茶碗の大きさは、日本人が何千年もかけて編み出してきた「適正な主食の量」なのです。
安易に主食の量を減らすと、おかずの量が増え、結果として塩分・油・砂糖の摂りすぎにつながる可能性があります。
栄養バランスとは、難しい計算をするものではありません。まずは自分の思い込みに気づき、食事の組み合わせを少し意識することから始めてみませんか。