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餃子タレの話(中国編)

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   お客様からよく「巣鴨水餃子には何をつけるのが正解なの?」というご質問をいただきます。このようなご質問を頂くと、我々が丹精込めて作った水餃子をなるべく美味しく食べて頂こうと工夫してくださっているのが伝わり、大変嬉しく思います。

   ただ実は、水餃子の食べ方には「これだ!」という正解はありません。私の中でも唯一解がないのが実情です。言い換えると、各々の好みや気分に合わせて食べ方を開発していく楽しみがあるとも言えます。

   私も気分に応じて変化させていっていることが前提とはなりますが、私が巣鴨餃子や他のお店の餃子を食べる際に、良く食べる方法を紹介します。

   それは「何もつけずに食べること」

   餃子や水餃子の餡にはそのお店のこだわりが込められています。特に肉餡の餃子はお肉への味付けがお店ごとに異なります。そのお肉に練り込んだ味をまずは堪能しましょう。「水餃子本来の味を味わう」というのも粋で、大人の趣味としても素敵ですよね。ぜひ試してみてください。

   そして、その後は「酢」→「酢+醤油」→「酢+醤油+ラー油」のように順を追って水餃子の味の変化を堪能します。

   若干、職業病が入ってますね、笑

 もちろん、よほど味がしない、もしくは味の薄いものを食べるときには、最初から醤油、酢、ラー油を使っています。

 ちなみに、私は20歳まで中国の東北地方(遼寧省)で過ごしました。我が家ではあまり餃子を作らなかったため、家庭で餃子を食べるシチュエーションはほとんどの場合、父方か母方の祖母に帰省した時くらいでした。

 父方の祖母の方では、旧正月のビッグイベントとして餃子パーティを行なってました。大家族の集まりなので、餃子の餡はいつも三種類と賑やかだったのを覚えています。ニラ玉子海老(三鮮餡)餃子、白菜漬物(酸菜餡)餃子、羊肉セロリ餃子、などバラエティに富んでおりました。また、タレに関しては、醤油と黒酢とニンニクのみじん切りを2:1:1で混ぜたものを作っていました。私の経験上、このタレは水餃子にすごくよく合います。

 また、母方の祖母の方では、帰省するたびに高頻度で餃子を食べていました。水餃子のみならず、餃子を蒸したものも食べさせてもらいました。白菜餃子をシンプルなタレで食べるのが定番だったと記憶しています。黒酢のみか、黒酢と醤油を3:1で混ぜたものが蒸し餃子に適しています。祖母はいつも残った黒酢に水餃子の茹で湯を入れてスープとして飲んでいました。黒酢に肉汁があるので、お湯を入れて飲むと美味しいと教わりました。日本の蕎麦湯の感覚ですね。清緑園でも出してみようかな、笑。

 また、このブログを書くのをきっかけに、数名の中国の南北東西出身の友人達にどんなタレを使っているか聞き込み調査をしました。あくまでも一部ですが、ご参考までに列挙しますね。  本当にいろんな食べ方がありますね。甘酸っぱいタレを食べたことはないので、実際に作ってみました。万能ネギのみじん切りとラー油も入れてみました。パクチーの香りも美味しいですが、やはり私はシンプルな味が好きです。

甘酸っぱいタレ

パクチーをいっぱい付けて食べるのがお勧めです。

  いかがでしょうか?今度巣鴨水餃子だけではなく、他の水餃子を食べる際にも、ぜひいろんなタレをつけて食べてみてください。

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